この夏のイベントのご紹介です。デジタルワークショップをシステムから開発しているグループが集まって、「デジタルワークショップ開発者組合」という集団を立ち上げました。そのはじめてのイベントです。
「デジタルのはらっぱであそぼう!」
http://www.3331.jp/go2/000413.html
http://www.d-hara.org/event/
会場は、千代田区の旧錬成中学校を改修してオープンしたアートセンター「アーツ千代田3331」です。3331のグランドオープン記念展 『3331 Presents TOKYO: Part2』のなかの『こどもとあそび』展で、わたしたちの活動を紹介する展示と、こども向けワークショップと大人向けイベント「フラットーク」を開催します。
みなさんと一緒に、デジタルの遊びについて語り合いませんか。夏休みまっさかりの時期ではありますが、どうぞお越しください。お子さん連れの方は、ぜひ事前予約のワークショップにもお申し込みください。
デジタルワークショップ開発者組合「デジタルのはらっぱであそぼう」
デジタル技術で子どもたちの創造性を引き出すことは、新しいチャレンジです。強い刺激で興味を惹くのではなく、子どもたちの「創る」を真に支援し伸ばしたい、そんなグループが集まり展示とワークショップを開催!
●フラットーク「デジタルの遊びを語ろう」
2010年8月11日(水) 16:30〜18:30
デジタル空間は子どもたちにとって、はらっぱとおなじように自由に遊んだり学んだりできる場です。そんな思いで長年活動してきた4つのデジタルワークショップのメンバーと一緒にデジタルの遊びや学びについて、フラットに語りましょう。
デジタルの遊びをフラットにインタラクティブに語ります。チャートイットをつかってみんなの意見を共有して、みえてくるのは未来のデジタルの遊びです。
コンダクター:安永哲郎さん(コクヨ「ヒラメキット」の開発者のひとり)・宮原美佳(ムービーカード)
カフェプロデュース:大西景子さん(BOX & NEEDLE・おもてなしのプロ)
カフェ店長:釆見達也さん(早稲田大学学生)
対象・定員:大人40名
申込み:事前予約(申込み多数の場合は抽選とさせていただき、結果をメールでお知らせいたします。)
申込締切: 8月4日
参加費:1,000円(飲み物と小菓子つき)
●ワークショップ
「ムービーカード」 by 宮原美佳+杉本達應
紙のカードでアニメーションの編集。自分だけの新しい物語が動きだします。
日時:8月10日(火)13:00〜15:00
対象・定員:小学生16人
参加費:500円
申込み:事前予約(先着順)
「ピッケのつくるえほん」 by 朝倉民枝
画面上でおはなしづくり。プリントして絵本に製本。物語をつくり、伝えましょう。
対象・定員:
8月10日(火)16:00〜18:00 :幼児親子 8組
8月11日(水)13:00〜15:00 :小学生 10人
参加費: 500円
申込み:事前予約(先着順)
「ビスケット」 by 原田康徳+山口尚子
みんなにプログラミングの楽しさを伝えます。コンピュータを粘土にしよう。
日時:8月12日(木)13:00〜18:30
参加費: 500円(ビスケットとアニマカートの両方できます)
申込み: 当日受付
「アニマカート」 by トリガーデバイス+布山タルト
手押し車型の撮影装置をつかって、みんなの描いた絵がすぐアニメーションになります。
日時:8月12日(木)13:00〜18:30
参加費: 500円(ビスケットとアニマカートの両方できます)
申込み:当日受付
会場:3331 Arts Chiyoda/アーツ千代田3331(東京都千代田区)
詳細と事前予約はコチラから>>http://www.d-hara.org/event/
デジタルワークショップ開発者組合について
さて、この告知文だけでは、デジタルワークショップ開発者組合がどんなグループなのかはっきりしませんよね。ここでは、このグループの現状を書き記しておきます。
デジタルワークショップ開発者組合は、ただの任意団体です。スポンサーもついていない、純粋に有志のメンバーが寄り集まった集団です。メンバーは、これまでシステムをつくりながらワークショップをおこなってきたグループたちで、ふだん別々に活動しています。住んでいる地域は、関東だけでなく、岐阜、神戸、広島と全国に散らばっています。メンバー全員が顔をつき合わせて打ち合わせをしたことは、いまだゼロ!という、組織としてはまだまだ未熟な状態です。
現在、たくさんの「ワークショップ」と題されたイベントが開催されています。そのなかで、コンピュータを使う「デジタル系」のワークショップも百花繚乱です。ただ一口に「デジタル系」といっても、既存のサービスや市販のソフトウェアを使っておこなうものや、特定のサービスやシステムを普及させようとしているものなど様々なタイプがあります。わたしたちの活動に共通する特色は、自分たちでシステムを開発しながらワークショップ全体を設計していることにあります。こうしたタイプのワークショップは、まだ多くはありませんし、まとめて紹介される機会もありませんでした。このグループは、いわば「自前」系デジタルワークショップの人びとをつなぐような組織として立ち上がったものです。もちろん、メンバーのワークショップの目的や意図はそれぞれ異なりますし、グループに参画した動機も、やりたい活動もさまざまだと思います。
実は、立ち上げメンバーはみな、「未踏ソフトウェア創造事業」というソフトウェア開発の支援事業で縁のある人たちです。しかし、決して仲間内で集まろうとしたわけではありません。立ち止まっているよりも、とりあえず立ち上げて動いてみようという段階です。わたしたちのほかにも、「自前の」システムをつくりながらワークショップをやっている人はきっといるはずで、そういった方々との交流をもっとひろげていきたいと考えています。「ワークショップ」、「こども」、「デジタル」、「教育」といったキーワードに興味のある方、ぜひ一緒に活動してみませんか。実践されている方だけでなく、研究者の方、企業の方なども含めて、共同で研究会などもやりたいですね。
というわけで、よちよち歩きのグループが、これからどうなるか全く分かりませんが、これからの活動にも注目していただけると幸いです。どうぞよろしくお願いします。