投票日の夜は、空港から車で帰宅していた。帰りの飛行機のなかのスクリーンでも、カーラジオでも、統一地方選の開票速報を伝えている。帰り道の通りに、選挙事務所が二つあって、明かりがまぶしく輝いていた。一つは女性候補者の事務所で、カフェのようなおしゃれな内装のように見えた。
NHKラジオは、出口調査によると何々党支持者の何割がこの候補に投票した、といったを何度も伝えている。それだけ聴いていても、争点があったのかどうなのかよくわからない。要は結果としての党派の趨勢が伝えたいのだろう。地方議会選挙の開票速報をそんなに時間をかけて報じるのなら、選挙期間中もちゃんと報じてほしかったよ。
地元の県議の最多得票の候補者は、帰り道に遭遇したカフェ風の選挙事務所の主だった。何者か検索したら、元アナウンサーだという。ほかの人も同じことが気になっていたのか、彼女の出馬のニュースが新聞社サイトのアクセスランキングに入っている。最低得票の候補者は、ご本人には残念だが予想していた通りだった。選挙は知名度と組織力でしか決まらないのかとおもうとやるせない。最下位から二番目(落選)の候補者は、海外大学のExtensionとCommunity collegeというちょっとふしぎな学歴を書いていた現職の候補者だった。
開票速報も新元号も1分1秒を争うものかな。時がくれば結果がわかることを速報することに大きな価値はない。そこに莫大なコストをかけつづけるのは生産的とはおもえないのだけど。
明日から前期開講だが疲れていて準備に手がつかない。なかなか寝つけないでいると、夜空を照らす光の瞬きとともに大きな雷が落ち、雨が降ってきた。