(ある本を読み終えたけれど、筆者の口の悪さに閉口。書評はかけないな。Amazonの一つ星レビューに共感する)
つながりっぱなしの日常。SNSがうっとうしくてやめたいけれど、完全に絶つのは躊躇する。困ったことにやめられない。だいたいどこのSNSでもROM専である。ブログを書いて自分でシェアするようなことはしない。ここのブログはGoogleでもひっかからない、ネット上の孤島だ。さすがにGoogleのインデックス対象にはならないと、ほぼ不可視のブログになってしまうので対策しないといけないけれど。
「自由」なインターネットは、いつの間にか量産されるアフィリエイトブログに覆われてしまった。無用で有害なコンテンツの氾濫で、ネット検索が役に立たなくなっている。昔のインターネットのように、次々にリンクをたどっていって良質なコンテンツに出会うことができなくなってしまった。「ふつうの」ブログでさえ、SNSか検索でしかたどりつくことはなく、他のサイトにリンクでバトンを渡すようなことがない。ブログの勃興期は、RSSやトラックバックに豊かな未来を感じていたが、ほとんど使われなくなった。
この状況からどうやって抜けだせるのだろう。必要としている人が必要な情報にたどりつけるようなネットの仕組みをどうにか再構築できないだろうか。ネットのプラットフォームに依存して、間接的に広告費を支払うよりも、各自がちょっとずつ支払って自前のメディアを持つほうが、自律分散のインターネットに似つかわしい。
つながらないブログはふだんは目立たず炎上することもない。山中にぽつんと建っている一軒家のようなものだ。気が向いたら、ここにたどりつける道をたどってアクセスできればそれで十分だ。いまのところここは、実名でも気楽につぶやける場所である。
草思社
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